「純国産」で市場開拓 和牛統一マーク 輸出強化へ採用拡大

 牛肉輸出に取り組む事業者の間で、日本育ちの和牛であることを示す「和牛統一マーク」の利用が広がっている。海外で出回る米国、オーストラリア産の「和牛」と区別できるようにするためだ。JA全農や輸出業者など30社が、梱包(こんぽう)用の箱や商品の外装に貼り、本物ならではの味や品質をアピールする。

 

 マークは中央畜産会が2007年暮れに作った。同会が商標権などを管理。輸出業者は、国産の和牛を輸出する際に無料で使える。今年、欧州など牛肉の輸出解禁国が増えたことで利用が増えた。JA全農が現地で牛肉を運ぶトラックの外装にあしらうなど、商品に貼る以外の方法で利用するケースも出始めた。

 

 同会は今年6月から輸出が始まった欧州などで、高級レストラン向けの販促イベントを仕掛けている。口溶けや香りが良く、規格通りの品質の肉がそろう和牛は、食肉事業者から高い評価を得たという。

 

 ただ現地では、他国産の「和牛」が広く流通していることから、同会は「シェアを伸ばすには差別化が欠かせない」(経営支援部)とする。統一マークを使えば、日本産の和牛だと一目で分かるため、販促に効果的だと説明する。(日本農業新聞2014年8月21日)

 

「和牛」という言葉を使い始めた人も、外国でここまで周知になるとは思わなかったのではないでしょうか。外国産のぱさついた牛肉や、抗生物質いっぱいの牛肉を「WAGYU]と思われては、たまりません。しっかりブランド管理したいものです。